お問合せ: 0133-78-2545
2024年9月6日(金) 石狩振興局森林室の呼びかけで、「下刈り作業の省力化に向けた現地研修」が開催され、市町の産業振興部、みどりの推進部、各地区森林組合担当者ほか、約40名が参加していました。
研修会場「四季彩の杜」について
今回の研修会場は、当組合の常務理事 藤田が代表を務る里山活動「四季彩の杜をつくる会」の活動場所で、実際に下刈機械を導入し、活動の効率化につなげている実績があります。
「四季彩の杜をつくる会」からも操作説明やお手伝いで参加してくれていました。
下草刈の必要性とは
樹々を健康に成長させるための栄養が雑草に取られてしまわない様に、また苗樹に十分な日光を与えるために刈るという重要な工程です。
この四季彩の杜のように、人が自然に触れて癒され、楽しむという目的の山林にとって、安全な環境をつくることも重要です。草がきれいに刈られて見晴らしが良いと熊も出にくいと言われています。
ですが、人手不足で必要な時に人員が配置できない問題や、期限が決まっている何haもの造林地を、人力の刈払い機のみで行うことは大変な重労働ですし、非効率という問題が指摘されています。
下刈り機械
今回、用意されたのはこちらの機械。
ドローンの飛行体験も同時実施!
また、当組合所有のドローンの操作体験も開催しました。
研修会のようす
研修会では時間が許す限り、気になる下刈機を試乗してみる方や、動きを写真や動画に収め、担当者から機械の特長や注意点を聞くなど熱心な様子が伺えます。
まとめ
下草刈作業の課題は人力で刈り払い機を用いて行う場合の作業時間、その分の人件費についてあげられています。機械が入ることができる広い場所に下刈機、植樹したばかりの現場で小さな苗を判断しながら下草を刈る繊細な作業は人力で行うなどの使い分けで、効率化と丁寧な管理が期待できます。
研修時に配布頂いた参考資料、論文も、知識を深めるために大変参考になります。
今回の機械は従来発表されていたものより、更に性能が上がり、実用に耐えられるものとなっていました。このような下草刈作業機械や、ドローンなどのスマート林業機器を導入し、併用していくことで、従事する担当者の負担が大幅に軽減されるのだと実感しました。