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「技術力向上支援研修」実施の報告

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令和5年度 石狩管内市町村職員等技術力向上支援研修

2023年9月26日(火) 石狩振興局森林室の呼びかけで、当別町経済部、石狩市企画経済部、新篠津村産業建設課をはじめとし、林業関係者など約20名が参加しました。
森林整備における事前調査は、森林の適切な保全や利用のために欠かせない作業です。しかし、従来の方法では、人力や時間がかかるため、効率が悪いという課題がありました。
課題解決のためにスマート林業の活用は今後必要となる技術、知識となります。
当組合は、昨年度そのスマート林業を行うためのドローンを補助金を活用することで導入しています。

午前は現地研修として、実際にドローンの飛行、森林調査の実態について
午後は現地で飛ばした計測結果を用いて、活用方法やデータの読み取りについて
2部構成で行いました。

現地研修

石狩管内の森林所有者の土地をお借りして、ドローン飛行の現地研修を実施しました。
当組合が保有しているドローンはこちら。

【ドローン】
MATRICE 300 RTK

【カメラ】
ZENMUSE L1

IP保護等級:IP44
最大耐風性能:15m/s
最大飛行時間:40分
最大通信距離:8km

操作はこちらのプロポで行います。

研修の目的や流れについて説明を受けています。

実際の飛行のようす

ドローンには手動と、自動の操作方法があります。
初心者が簡単に自動で飛ばせるのかというと、それは違うようです。
実際に手動でドローンを飛ばすことができる基礎を知っていて、山のこともよく知っているるからこそ自動操縦が活きてきます。

手動飛行

※こちらの動画は音がでます。

自動飛行

※こちらの動画は音が出ます。

飛ばす前に行う点検項目や、バッテリー残量、1日に飛ばせる時間などを実機を使用して
当組合の浅海が説明を行いました。
また、森林室が用意した小型ドローンの体験飛行も行われました。

室内研修

午後から石狩市厚田区支所のホールにて、ヘリカム社の新型ドローンのPR、そして(株)ビィーシステムのAssistZというソフトを用いて実際にドローンで計測した解析データを用いて、実務に活かすデータのバリエーションの説明が行われました。1つのシステムから林業での材積計算、樹冠疎密度、本数密度、傾斜計測をはじめ、土木や測量に役立つデータが取れることを学びました。

当組合担当者から、データ解析の結果やその見方について説明を行いました

本日ドローンから実際に撮影した画像がこちら

上空から撮影したと思えない、高解像度にまず驚きを覚えます。
色がそれぞれ違うことに気が付きますか?これは樹種による違いとのこと。
さらにオルソ化された画像が樹々の傾きがない画像となっているため、より正しく大きさや本数や距離などが計測できる技術が取り入れられています。
使用目的に応じてオーバーラップさせる間隔も調整が必要です。
この1枚を眺めているだけでもいろいろな情報が取得できます。

また、地形の高低差や沢の有無なども確認できることや、既に作成した作業道も写るため
より安全に作業準備を整えられそうですね。

また○・×のクイズ形式で飛行ルール、安全面の配慮についても学びました。

研修を終えて

ドローンを活用することで、森林の状態を空中から調査・解析することができます。これにより、従来の方法では困難だった、遠隔地や険しい場所の森林の状態を把握することができます。また、レーザースキャナーを活用することで、森林の立体的な形状を測定し、森林の密度や樹種分布を正確に把握することができます。
当組合で保有しているドローンはとても高性能です。林業の発展、土木工事、風力発電建設地の準備資料など活用できる場面があります。お気軽に当組合にお問合せください。

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