【林業機械の導入】石狩市森林組合、最新型フォワーダを導入

【導入レポート】石狩市森林組合、最新型フォワーダを導入~効率化と安全性の両立で、持続可能な林業を目指す~

目次

■ はじめに


2025年7月、石狩市森林組合は林業現場の効率化と作業安全性の向上を目的に、最新型フォワーダを導入しました。フォワーダは伐採した木材を林地から集積場まで効率的に搬出できる林業専用機械で、特に不整地や狭い林道でも安定した作業が可能な点が特長です。


■ フォワーダ導入の背景

林業現場ではこれまで、人力や簡易的な機械を用いた集材作業が主流でした。しかし、労働力不足や作業員の高齢化が進む中、負担軽減と安全対策が喫緊の課題となっていました。今回導入した最新型フォワーダは、積載量や走行性能、安全性に優れ、これまで以上に効率的な集材作業を実現します。


■ 導入したフォワーダの特徴

  • 車両後部に大容量の荷台を備え、丸太をまとめて運搬可能
  • 伐倒木を素早く積み込み
  • 不整地や急斜面での走行安定性に優れ、作業リスクを軽減
  • 最新の安全装置によりオペレーターの負担を低減

📷 導入した最新型フォワーダ。


■ 職員による操作講習の様子

導入当日は、組合職員が集まり、メーカー担当者から操作方法や安全管理のポイントを学びました。実際の操作デモンストレーションでは、クレーンによる積み込みや狭い林内での機動性が確認され、職員からは「作業効率が格段に上がる」「安全面での安心感が大きい」といった声が上がりました。

📷 操作方法などの確認


■ 今後の展望

石狩市森林組合では、フォワーダを活用した新しい作業体制を構築し、若手や未経験者も安全に作業できる環境づくりを進めていく方針です。効率的な集材作業が可能になることで、森林の適正管理や木材供給の安定化にもつながり、持続可能な林業経営の一歩となることが期待されています。

導入したフォワーダ「BA1016D-T」の仕様と特徴

参照:イワフジHP

納車された「BA1016D-T」は、緑産株式会社が提供する超大型の汎用木質破砕機です。この機種は、バイオマス燃料製造や木質資源のリサイクルに特化した設計となっており、最大の処理能力を発揮するエンジン搭載モデルです。

基本スペック

  • 型式: U-6EW
  • 動力: 水冷ディーゼルエンジン
  • 出力: 約55〜70kWクラス(参考値)
  • 荷台積載量: 約6トン
  • 走行方式: 6輪駆動、前後スイングアクスル搭載
  • クレーン仕様: 最大リーチ6〜7m、360度旋回式

特徴

  1. 高い機動性:6輪駆動による強力な走破性能と、前後スイング機構により不整地でも安定した走行が可能です。
  2. 効率的な積み込み作業:高性能グラップルクレーンを搭載し、丸太の集積・積載作業をスムーズに行えます。
  3. コンパクト設計:狭い林道や傾斜地でも小回りが利く設計で、伐採現場での自由度が高いモデルです。
  4. オペレーターの安全性と快適性:視認性の高いキャビン、操作性に優れたレバー配置、低振動設計で作業負担を軽減します。
  5. 環境性能:最新の排ガス規制に対応したエンジンを搭載し、低燃費で環境負荷を抑えた設計です。
動画を見る
目次